『家政夫のミタゾノ4』第2話が放送されました。
しかし3話以降の放送は、
コロナウィルス感染予防のため
撮影が遅れており、再開時期は未定だそうです。
今回は、『家政夫のミタゾノ4』第2話ネタバレあらすじと感想!
いつの時代も「最近の若いやつは・・・」についてお話していきます。
『家政夫のミタゾノ4』第2話ネタバレあらすじ
―よく、ご年配の方が「最近の若い奴は」とおっしゃいますが、
そのご年配の方もかつては「最近の若い奴」でした。
そしてその方たちもまた、
その上の人たちから「最近の若い奴は」と
言われていたはずでございます。
かの哲学者プラトンも、
「最近の若い奴は」と
嘆いていたといわれています。
さらには、紀元前の遺跡の中にも
「最近の若い奴は」と記されていた、とか。
まあ、いつの時代も若者というのは
厄介なものでございますね。
最近の若いヤツwww #家政夫のミタゾノ pic.twitter.com/MWcTX72TCF
— ゆづ (@yuzu_inoari415) May 1, 2020
婚活パーティで出会った人の
平均年収を調べている真理亜。
サラリーマンよりもラーメン店主のほうが年収が高いとか、
ラーメン店主の生きざまについてとか、
パワハラについてとか。
偶然にも、その日の三田園の派遣先は
ラーメン店「りきや」の店主・藤原宅でした。
「今日は一日ありがとうございました。
まだ店に戻れなくて…」
どうやら、ラーメン店の女将が腰を痛めてしまい、
そのために三田園と舞たちは呼ばれたようである。
一日の仕事を終え、店を通って帰ろうとする二人。
するとそこでは、店員たちがなにやらもめている…
店員の一人が、トイレで客の残り物を食べていたらしい。
そこに、藤原が現れる。途端に整列し、
姿勢を正す三人の店員。
藤原はテーブルを指先で拭うと…
「油!!今すぐやめて帰れ!!」
清掃が甘いと怒号を飛ばす藤原。
「パワハラ!」
思わず舞は叫んでしまいます。
すると突如、さっそうと布巾を水で濡らし、
レンジで温める三田園。怪訝そうに見つめる舞と店員たち。
三田園は手早く蒸しタオルを作ると、
これで油汚れが落ちやすくなると店員にレクチャーしながら、
あっという間にテーブル清掃を終えます。
テーブルを確認する藤原。もちろんぴかぴかである。
レンジで温めると油を取りやすいと(´・ω・`)#家政夫のミタゾノ pic.twitter.com/T9KERWa7vi
— S・あすかまる2nd (@asuka2nd3031) May 1, 2020
「あんた誰?」
「今日から奥様の手伝いをさせて頂いている、
家政夫の三田園と申します。」
「同じく、霧島舞です。」
「……馬鹿野郎!!
この人…女の人たちより前に、
お前たちが動け!!」
二人の自己紹介を受けて、
店員を怒鳴りつけて立ち去る藤原。
店員たちは藤原を、
「二足歩行のムカデ」と同じくらい怖い、
と震えあがっている。
「ねえ、あなた。そろそろいいんじゃない?」
「またその話か!」
藤原の自宅。帰ってそうそう、
もめ始める妻と藤原。
「河原君にお店任せても…あの子もう四年もいるのよ?」
「俺のころは、10年やってやっと麺づくりを許された。」
「河原君頑張ってるじゃない!……この三十年、
あなたは一人頑張ってきた。
河原君は四年間、その背中をちゃんと見てきたわ。
あなたのいないところでも努力してた。
あなたのラーメンへの思いは、
河原君へもしっかり受け継がれてるはず。」
そう力説する妻に、藤原は何かを感じたようで、再び店に出る。
「河原…明日、麺を打ってみるか。」
「…いいんですか?」
突然の言葉に動揺しつつも、目を輝かせる河原。
その問いかけに、藤原は無言でうなずきます。
「ありがとうございます、頑張ります!!」
河原役、シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。のコアラ男役じゃん! #家政夫のミタゾノ pic.twitter.com/hwrOef1UVc
— ぎゃップ王子 (@RbAmoVX7XW6vs7i) May 1, 2020
河原の進歩を、我がことのように喜び合う店員たち。
しかしその様子を、三田園は物陰からじっと見つめていました…。
翌日。
再び藤原宅を訪問した、三田園と舞。
「おはようございます!」
「今日もよろしくお願いしますね。」
そこに、店のほうから藤原の怒号が!
慌てて駆けつける、妻と三田園たち。
「どうしたの?!」
「河原さんが来てなくて、連絡してもつながらないんです…。」
怒りに震える藤原と、慌てふためく二人の店員。
「…で、病気かしら、事故かしら?」
「たぶん、違うと思います。電話、着信拒否されてるんで。」
「ふざけるなぁ!!!あれだけ…あれだけ手塩に掛けて育ててやったのに、
いきなりか!!これだから最近の若いもんは!!」
声を張り上げる藤原。
「やばいです、河原さんが来てないせいで、
まだチャーシューの仕込み全然終わってません。」
「なんだって?!」
「俺たち、教わってないです…。」
開店まで残り30分。唸り声を上げる藤原。
すると、そこにキッチンから、三田園の声が。
「お任せください。」
手際よく特製のタレを作り、
豚バラ肉のチャーシューを作る三田園。
「味見してみてください。」
怪訝そうに、一切れを口に運ぶ藤原。
その瞬間、キョトンとした顔で固まってしまいます。
ミタゾノさんに伝授していただいたチャーシューで夜ご飯。
簡単、時短、美味。#家政夫のミタゾノ pic.twitter.com/iMUENfh5dB— minio (@minio40879122) May 3, 2020
次々に味見をする店員たち、そして妻。
「おいしい!」
「すごいなこれ、本当にチャーシュー!」
「…とりあえず今日は、これでいくか。」
絶品だったらしく、さすがの藤原も折れます。
そこに妻から、もうひと押し。
「あの、よかったら河原君の代わりに
お店を手伝ってもらえませんか?」
「…かしこまりました。」
藤原もしぶしぶ納得し、
店の「鬼の三則」を覚えさせます。
するとまた、新たなトラブルが。
店の釣銭金庫のカギを河原が持っているため、
おつり用の小銭が出せないという。
またもぶち切れる藤原だが…
「お貸しください。」
三田園は手品のように、
金庫を開けてしまいます!
「最近の家政婦さんって、
なんでもできるのねぇ!」
「痛み入ります。」
その頃、店の裏では…何やら、
藤原の妻が怪しげな電話をしています。
「後継ぎにって思ってた子が急に来なくなっちゃって。
…タテモト製麺さんもインスタント麺出すし、
うちもお願い。なんだってするわ、私でよかったら…。」
笑顔で謎の相手と通話する妻の背後に、ぬっと三田園が現れます!
大声で叫び、急いで通話を切る妻。
「今の話…聞いてました?」
「いいえ。」
「誰にも言わないで。」
「もちろんでございます。
インスタントラーメン化を秘密に進めていることは、
誰にも言いません。」
きっぱりと口にする三田園、
そこにゴミ出しに来た店員たちがい合わせます。
「ええ!ここのラーメン、
インスタントラーメン化するんですか?!」
「声が大きい!主人にはまだ話してないのよ…。」
「そうですよね、大将、
インスタントラーメン認めてないですからね。」
妻は妻なりに、うちの味を後世に
残していくためにしていることだと言います。
口が悪くて怒りっぽいが、
藤原が弟子に厳しくするのは
弟子のためを思ってのことだという。
そして、藤原は今まで10人もの弟子を
失ってきたという。
残された店員のうちの一人・後藤は、
その話にいたく感じ入ります。
「後藤くん、うちの味を継いでくれるのは
あなたしかいないの。頑張って!」
「はい…頑張ります!!」
固く握手を交わす妻と後藤。
その頃三田園は、一人海辺で佇み、
波を見つめていました。
店に戻った後も、必死に仕込みを頑張る後藤。
しかし、寸胴鍋に近づきすぎたことに激高した藤原は、
見つけるなり後藤を突き飛ばしてしまいます。
「すいません、煮立ったような音がしたので…」
「口答えするなぁ!!」
その後も後藤をなじり続ける藤原、
どんどん元気がなくなっていく後藤。
妻やほかの店員、舞が止めに入りますが、
藤原は止まりません。
開店10分前になり、各々が持ち場につきます。
「まったく…頑固過ぎ!」
「頑固?本当にそうかしらねえ。」
舞たちの様子を、陰で立ち聞きしていた三田園が現れ、
そうつぶやき去っていきます。
開店を迎え、あっという間に店内は大盛況。
手際よく作業をこなす三田園と、
とにかく愛嬌で頑張る舞。
閉店後の店内で、三田園たちと
店員二人が一息ついています。
藤原のラーメンは、
「なんかわかんないけど、くせになる」味だという。
「ぶっちゃけ、やめたいって思ったことないんですか?」
「ない。店長とても厳しい、でもとても一生懸命。」
外国人のほうの店員が、にこやかに答えます。
それを鋭い目線で見つめる三田園。
夜。
携帯を忘れたことに気が付いた外国人の店員が、
それを取りに店に戻ってきます。
無事に携帯を発見し、帰ろうとしたその時…
ダン!!ダン!!
大きな音が、続けざまに聞こえてきます。
恐る恐る、音のほうへ足を向ける店員。
扉を開け、そこで見たものとは…
藤原が、ハンマーで何かを打ち砕く姿…
「誰かいるのか?」
ゆっくりと振り返る藤原。
店員は脱兎のごとく逃げ出していきます。
そしてそれらの様子を、
物陰から観察している三田園。
「…隠し味。」
翌朝。外国人の店員は、
もう一人の店員・後藤に昨夜の出来事を伝えます。
「豚の骨かな…?スープのレシピだけは、
大将絶対に教えてくれないから。」
「あの人にとって、スープは命だから。
開店したころは、まずいってひどい言われようでね。」
そこに現れた妻が語ります。
「悔しさをかみしめながら、
来る日も来る日も頑張ってスープの開発をしてたわ。
だから私は、あの人がつくったこの味を、ずっと残したいのよ!」
妻の言葉を、扉の向こうで聞いている藤原。
ゆっくりと目をつぶり、店の中へ入っていきます。
「店長さん!そろそろ後藤さんにスープの作り方を
教えてあげてくださいよ!」
「何、スープだと?!…
100年早い!よそ者が余計なことを…」
舞に食って掛かる藤原。
そこに三田園が、皿を差し出します。
「失礼します。頭に血が上っては…
これでも食べて、リラックスなさってはどうです?」
「パンケーキ?いいわね、あなた甘いもの好きでしょう?…
でも、うちにパンケーキの材料なんてあったの?」
「麺を茹でる際に捨てる小麦粉がもったいないので、
それを利用させていただきました。」
「あら、そんな利用方法があったなんて。」
「そこにあるもので簡単に作れる…
まさに、インスタントパンケーキ!」
「インスタント」の言葉を持ち出してくる三田園に、
ぎくっと顔をこわばらせる妻。
パンケーキは店員に大好評です。
「捨てようとしていたものでも、
使い道はあるものですね。」
三田園の一言に、目をぴくつかせる藤原。
「後藤。…スープはまだ早いが
麺の打ち方教えてやる。」
その藤原の一言に、喜ぶ妻と舞。
その様子を三田園は、またも鋭い目つきで見ています。
その日、藤原に麺づくりを教わっている後藤。
麺を必死でこねる後藤に、藤原が檄を飛ばします。
「違う、もっとリズムよくだ。」
「はい。」
「遅い。」
「はい。」
「遅い。」
「はい。」
何度ペースを速めても、同じ指摘の繰り返し。
「遅いんだよぉ!もっとリズムよくだ!!」
「はい~!!」
至近距離での鬼の指導を、心配そうに見つめる舞。
三田園は鼻を鳴らし、立ち去ります。
その日、紹介所に戻ってピザを頬張る舞と面々。
「ほんと毎日お疲れさまねぇ。」
「もう、ほんっとすごいんですラーメン愛!
めちゃめちゃ努力してきたんだと思うんですけど、
弟子の人は大変ですよね。自分の努力を他人にも押し付けるって、
一種のパワハラっていうか…。昔の精神論って感じがするんですよね。」
「やめちゃった人、かわいそう。今、どこにいるんでしょうね。」
「スープの中。」
カブトムシのおもちゃを弄り回しながら、ぽつりと告げる三田園。
紹介所の一同は、その言葉に震えあがります。
翌朝。
「…どうぞ。」
自らが作ったラーメンを、藤原に差し出す後藤。
じっくりと味わい、目をつむって藤原は告げます。
「麺が……踊っている。
麺が、ワルツを踊ってらぁ。
まずまず、合格だ。」
「あ…ありがとうございます!!」
「おめでとう後藤君!次はいよいよ、スープね!」
藤原の言葉に、喜び合う後藤と妻。
「スープ」の一言に、藤原は目を鋭くします。
その様子をまたも、いぶかしげな目で見る三田園。
「あなた。…後藤君に、継がせようと思ってくれたのね。
あなた頑張ってるから、私もそれをつなげていきたい。
私たちもこの先そう長くないわ、これからのことを考えないとね。
…今日、お店閉めたら、大事な話があるの。」
暖簾の準備をする藤原に、妻が深刻そうな顔でそう告げています。
三田園はもちろん、それを遠くから見守っています。
「今度は、後藤さんにスープをお教えになるんですか?
スープのベースは、豚骨でございますか?」
開店中の厨房にすっと現れ、突如藤原に尋ねる三田園。
「おお、ああ…そうだよ。」
「ちょっと失礼。」
スープに手を伸ばし、味見をしようとした三田園の手を
、藤原が素早く掴んでとめます。
「すみません、あまりにもいい匂いだったもので、つい…。
豚骨とは思えないほどに。」
「仕事中にくだらない会話はやめろ。」
にらみ合う二人。
「磯部さん」という常連客に接客する舞。
スープが絶品だといい、毎日通ってくれているという。
「磯部さんはね、フードプランでここのことを書いてくれているのよ。
それ見てきてくれるお客さんもたくさんいて、ほんと助かってる!」
と、妻。
「歴史っていうのが感じられる。俺はここが開店した時から通ってる。」
「ここって創業…」
「30年だよ!30年ここのラーメン食ってる!
始めはな、まずかったんだよ…
若造が、調子に乗って始めやがったなって思ったよ。
それが、ある日突然、ころんと味が生まれ変わった。
努力したんだな、相当よ…努力は報われるんだなって思ったよ。
そこから、まったく変わらない味を貫いてる。」
と、感慨深げに語る磯部。
そこへ、後藤が藤原に言われて、
自分が初めて売った麺で作ったラーメンを提供しにきます。
「お待たせしました。」
しかし緊張した後藤は、
手を滑らせてスープを磯部の服に掛けてしまいます。
大さわぎになる店内。磯部は怒る藤原を宥めまずが…
「お前!客は神様なんだよ!
ましてや一番贔屓にしてくれている磯部さんに
スープをぶっかけるなんて、お前…。
磯部さん、申し訳ない!」
そして藤原は頭を下げ、言います。
「責任をとって、私はこの店を、たたみます!」
ポカンとする面々。
「いや、私はそんなこと言ってないんだよ…」
慌てふためく磯部ですが、藤原は譲りません。
「いや、たたむ!!みんな出てってくれ、
お代はいいから。もうみんな、出てってください!
終わりなんだ…!!」
客全員を追い出し、厨房へ駆けていく藤原。
そこで三田園は、ぱちんと指を鳴らします。
―さて今夜の家政夫の三田園「飯テロ編」、
お楽しみいただけていますでしょうか。
もしラーメンが食べたくなったら、
この番組が終わった後に行ってくださいね。
それでは本日の家事情報振り返ってまいりましょう。
その1、油汚れは蒸しタオルで落ちやすくなる。
その2、時短チャーシューはバラ肉を重ねて巻いてたれにつけ、
レンジでチンすればできます。
その3、小麦粉が入ったあるものからパンケーキを作ることができる。
その4、手っ取り早く豚骨ラーメンにコクを出す方法は?
失礼、それはまだでございました。
それでは引き続き、お楽しみください。
寸胴鍋のスープをすべて捨て、
「もう店はやめる」と言い放つ藤原。
皆の制止も聞きません。
「スープをお客さんにこぼしたくらいで、
何もやめるまで言わなくても…」
「あんたは部外者だろ、黙っててくれ!」
スープの始末をしながら、尚も藤原は続けます。
「それだけじゃないんだ。育ててやった河原は出てった、
残ったのはな…後藤、お前は河原ほど才能はない。
お前には店はやれん!とにかく、もう終わりだ!」
「三田園さん、舞さん!…あれ、三田園さんは?」
パワハラに耐えられなくなって
失踪した店員をひー坊が
追ってるって書いてあったから
出番はあるよ!!ひー坊待機!#家政夫のミタゾノ #伊野尾慧 #ひー坊 pic.twitter.com/3ohKMYyOnC— A n . (@anan__Happiness) May 1, 2020
そこに、突如光が店を訪れます。
「誰だお前は。」
「家政夫です。…見つけました、辞めちゃった河原さん。」
「なんで家政婦が、河原の居所なんか探してるんだ。」
「河原さんが度重なる店長のパワハラによって、
病んで蒸発したんじゃないかと。」
「パワハラだぁ?」
「もしそれが本当だとしたら、放っておけないなあと。」
「で、どうやって見つかったの?」
光に詰め寄る藤原と妻。
「S、NSです。普通にネットで呟いてました。」
「何も言わずに消えておいて呟くのか。」
「それで、どうしたの、戻ってきてくれそう?」
「それは、難しいと思います……これを見てください。」
光がスマホを差し出すと、そこにはピースをして
自宅でくつろいでいる河原の写真と共に、コメントが。
―なんかだるくなっちゃった。
ばっくれちゃお~!みんな、探さないでください(笑)
「…なんじゃそりゃあ!」
いまいち若者らしい理由を飲み込めず、
怒鳴るしかない藤原。
「あ~そうかそうか、あいつはしょせんそんな男だよ!
ちょうど良かった!」
「ちょうど良かった。そう、理由はなんでもよかった。」
そこに、スッと現れる三田園。
「後藤さんが手を滑らせたのは、油。」
三田園は見ていました。
藤原が後藤の運ぶどんぶりに、油を塗っていたのを。
「まさか大将、わざと…」
「そんなわけないだろう!」
しかし、明らかに焦っている表情の藤原。
「なんでそこまでお店をたたみたいの?
…あ!まさか今までの子たちも、
わざと厳しくして辞めるように仕向けてたの?!」
「馬鹿なこと言うな!!
お前こそ何で、そこまで店を継がせたいんだ!」
「あ、あたしはりきやの味を残したいのよ…」
「そうですよ、女将さんこの味をもっと広めたいって、
インスタントにもしたいと思ってる!」
「インスタント?!」
途端に焦り出す妻。
すると三田園は、後藤に1枚の紙を差し出します。
それはなんと、
妻が極秘裏に結んでいた「インスタントラーメン化」の契約書でした!
それを見た藤原は髪をくしゃくしゃにし、妻に激怒します。
「ふざけるな!インスタントなんかにできるか!!」
「なんでよぉ!!このまま終わらせる気?!」
妻は藤原に掴み掛り、
本当はもっと儲けていい暮らしがしたかったと
不満をぶちまけます。
「味を残したいとか方便を言って、金だけじゃねえか!」
「こんなガミガミ男に仕えてきたんだから、
お金くらいちょうだいよ!」
尚も夫婦は言い合い、藤原は大声で叫びます。
「駄目だ駄目だ!インスタント化だけは、絶対に駄目なんだ!!!」
「あらあら。わたくしとしたことが、
大変失礼いたしました。
わたくしが作ったパンケーキですが、
小麦粉が入ったあるもの…と、
匂わせ的な発言で、答えを申しておりませんでした。」
三田園は言います。
「今ここで訂正させていただきます。
あのパンケーキは…インスタント麺から作ったものでございます。」
「インスタント麺…?」
ここで、パンケーキ作りの工程を振り返る三田園。
「まず、インスタント麺をフードプロセッサーに入れて、細かく砕きます。
そこへ牛乳・卵・砂糖を入れて混ぜます。
そこで20分ほどおくと、麺が牛乳を吸って、
もちもちの触感になります。あとはバターで焼くだけ。」
小麦粉やホットケーキミックスがないと嘆くこのご時世、インスタントラーメンでホットケーキが作れますと提案するミタゾノが強すぎる!!やっぱりこの作品、なにか持ってる! #家政夫のミタゾノ
— 明日菜子 (@asunako_9) May 1, 2020
「…インスタント麺は、あなたが持ってきたの?」
怪訝そうに尋ねる妻。
「いいえ。こちらにあるものを使わせていただきました。」
「え…?そんなはずない。
うちにはインスタント麺なんかないもん。」
「ねえ、旦那様?」
愕然とする藤原。
そこで三田園は、ジャンプして床を揺らします。
すると…天井板が外れ、
そこから大量のインスタント袋麺が降ってきました!
「なにこれ…インスタントラーメン?」
「あ、これ、封空いてますけど。」
「中の粉末スープがない!」
袋麺を確認し、ざわつく面々。
すべての袋麺から、スープだけが抜かれていました。
「もしかして大将、インスタントのスープ使ってたんですか?!」
「これが隠し味…?!でもこれ、醤油ラーメンですよ!」
そこで、三田園が解説します。
「インスタントのラーメンを作る際、
8割を温めた無調整の豆乳に変えて
スプーン一杯のラードを加えると、豚骨風になります。」
https://twitter.com/Daiki415705/status/1258607333338300416?s=20
「どういうことですか、大将!」
「あんた…」
「やっちゃいけないってことはわかってたんだよ…
でもな、来る日も来る日も『まずいまずいまずいまずい』って言われて。
そりゃそうだ、親方んとこでの修行を抜け出して、
強引にこの店出したんだ。スープの作り方なんか適当だった。」
愕然とする皆を背に、大将は苦々しく過去を吐き出します。
「大将も、『最近の若いもん』だったんですね…。」
「そうだよ。最近の若い奴は、馬鹿にされるのが嫌で辛くて…
ある日、粉に手を出してしまった。
だって…インスタント、うまいんだぁ!!」
#家政夫のミタゾノ
やはりラーメンは命のスープだよな(´・ω・`) pic.twitter.com/T96rAeSV9T— S・あすかまる2nd (@asuka2nd3031) May 1, 2020
「そんな力込めて言わなくても…。」
インスタント麺の「粉」を使ったことにより、
磯部に絶賛され、客入りもどんどん増えていきました。
止めようと思ってもやめられず、苦悩した日々。
「じゃあ…僕が夜見たものは何だったんですか?
ブタの骨を砕いてたんじゃないんですか?」
あの夜藤原は、かさばる乾麺を必死に砕いていたのであった。
「騙された」と怒る磯部に、
「ありもしない歴史を勝手に作り上げ、
雑誌で褒めまくったのはあんただ」と言い返す藤原。
「最低だな、あんた。こんなもののために、
俺は毎日しごきに耐えてたのかよ!
磯部さん、記事にしてくださいよ。
こんな店、継ぎたいって思ってた俺がばかだったよ!!」
磯部は藤原を怒鳴りつけ、言い残してその場を去ってしまいます。
磯部は悔しさのあまり大笑いしつつ泣きながら、店を後にします。
全てが終わって、頭を抱えうずくまる藤原。
「終わりだよ、もう終わりだ…。」
「終わりじゃないです、まだお客さんがいます。
明日も、お客さんが来ます。」
外国人の店員のフォーが、ぽつりと言います。
「僕は、大将の背中ずっと見てました!
すごい、こんなに仕事に打ち込める人になりたい!
だから残り物たくさん食べて、味を勉強しました。」
そしてフォーは、厨房へと駆け出します。
「僕が大将の味、作ります!」
「そんなことできるわけ…」
必死で豚骨を煮込み、ラーメンスープを一から作るフォー。
そして、一杯のラーメンを藤原に差し出します。
「おまちどうさまでした!」
それを口にした藤原は、目をつむり、言います。
「海が見えた。…どこまでも果てしない海だ…。
広くて、味わい深い海、そういう味だ。そして、懐かしい…。」
「ありがとうございます!」
スープを味見する面々、
その味は三田園をも唸らせるものでした。
https://twitter.com/622Chau/status/1256238989171982337?s=20
「おいしゅうございます。…さすが、神の舌を持つ男。」
「何?」
「フォーさんは、私のパンケーキを食べたとき、
山芋の味がするとおっしゃいました。
最近のインスタントの乾麺には、もちもち感を出すために、
山芋が練りこまれていることがございます。
彼はパンケーキの中に山芋が入っていることを、
その舌だけで見抜いて見せました。」
感激するフォー。
そんなフォーを見て、妻は藤原の肩に手を置きます。
「あなた、フォーにお店を預けてみたら。
私たちは何もかも失っちゃったけど、
この子だけは残ってくれた。」
「…フォー…。」
「…名前は『ホー』ですけど、ラーメン、好きです。」
「…最近の若い奴は…頼むぞ、ホー!」
「ありがとうございます!!」
感激して涙ぐむ一同。
三田園は無表情で「ほ、ほ、ほ」と笑っています。
一か月後。
なんと、ラーメン「りきや」が潰れたという知らせが
紹介所に飛び込んできます。
なんでも、ホーはレシピをベトナムに持ち帰り、
「フォー」屋さんを開いてしまったとか。
テレビ朝日 金曜ナイトドラマ
『#家政夫のミタゾノ』第2話ご視聴くださった皆様ありがとうございました‼️
ラーメン食べたくなりましたね☻
僕はかりんとうを食べながらみていました。ベトナムに帰ったホーさんは、今は自宅で大人しくしているそうですよ。#神の舌 #ホーとフォー の写真を添えて pic.twitter.com/5i5FaQ7OWL
— 影山 徹 (@KageyamaToru) May 1, 2020
「期待しすぎると裏切られる。
まあ…私も昔はドライって言われたから、
いつの世も、若者はドライってことよねえ。」
お茶を口にしながら、しみじみと呟く頼子でした。
『家政夫のミタゾノ4』第2話の感想・見どころ
第二話は、一貫して「最近の若者は」が
キーワードになっていましたね!
「最近の若者は」とののしり続けた店主の藤原が、
まさかつては一番の「最近の若者」だったという…(笑)
結局のところ、誰もが
「最近の若者」だった頃を持っている、
というもの。
SNSに自撮りをアップしていた河原も、
ラーメン店の店主も、インスタント化に暴走していた妻も、
ベトナムに逃亡したホーくんもそうです。
しかし、三田園さんはどうなんでしょう…?
彼女(彼?)だけは、そういった部分がまったくの謎ですよね。
今回の家事テクはこちら!
- 油汚れは電子レンジでチンした付近でスッキリ!
- 時短チャーシューは豚バラ肉の重ね巻き+電子レンジで出来上がり★
- 袋麺をくだいて牛乳・卵と混ぜると即席ホットケーキに?!
- 袋麺の醤油スープ・ラード・豆乳で即席豚骨ラーメン!
でした♪
特に2番の時短チャーシューは
放送後Twitterを大いに賑わせ、
自粛期間で家にいる方々の自炊ブームをがっちりとらえたようです!
https://twitter.com/s_shoyu/status/1257887352841572352?s=20
ん~、実に美味しそうですね。
我が家でも早速作ってみたいと思います!
『家政夫のミタゾノ4』第3話の予告
残念ながら、第3話以降の放送は
コロナウィルス感染予防のため撮影が遅れており、
再開時期は未定だそうです。
【お知らせ】
「家政夫のミタゾノ」は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、撮影スケジュールに影響が出ているため、5月8日に放送予定だった第3話の放送は延期します。
新たな放送日が決まりましたらお知らせします。
※5月8日は過去のシリーズから「傑作選」として2019年5月24日放送回をお送りします— 『家政夫のミタゾノ』ドラマ公式アカウント (@mitazono_desu) May 1, 2020
その分、5/8放送からは傑作選が
再放送されるとのことですので、
過去の三田園さんを観ながら気長に待ちましょう♪
『家政夫のミタゾノ』の見逃し配信を見るには
U-NEXTで契約すれば
無料お試し期間で見放題になります。